「何かいい方法はないか」
ビジネスをやる方にとって、このアンテナ感度は非常に大切ですが、一方で、これに集中するあまり、意識も時間もついついそこに費やし過ぎてしまう。
ここに落とし穴があります。
どういう事かと言えば、それはつまり前しか見ずに運転しているのと同じ状態だということです。
これが危険じゃないという方がいたらビックリですよね。
確かに、新たなノウハウには期待感がありますし、プラスを加えたいと思うのが人情ですので、その気持ちはとても理解できます。
でも、後ろを振り返ってマイナスを埋めるというのも、同じくらいの効果があるんです。
しかも、新たなノウハウを導入するよりお金がかかりません(笑)
という事で「低予算」シリーズ、今回はモテない男性から学びましょう。
「モテない男性がやりがちな5つのタブー」をビジネスに置き換えて考えてみる
モテない男性をキーワードにした記事って、ネットでよく見かけますよね。
まるで、モテないのは悪であるかのごとく責めておいて、結局あやしいモテ講座商材や男の脱毛のアフィリサイトだったり(笑)
でも、そんな記事ですら、決して間違ったことは言っていないのです。
まず巷間言われている、モテない男性がやってしまいがちなタブーは次の通りだそうです。
- 自慢する
- 知ったかぶりや嘘を言う
- 説教する
- 媚びる
- 無関心
女性の前でこれをやると、簡単に愛想を尽かされてしまうとのこと。
(うーむ、自分も気を付けないと)
これをビジネスに置き換えて、早速、我が身を振り返って考えてみましょう。
自慢していないか
いや~、あるあるですね。
男女間のみならず、上司と呼ばれる人種にもこういうタイプ、非常に多いです。
これは、ビジネスでいえば「売りつけようとしていないか」です。
「この商品いいですよ!絶対おすすめです!」とグイグイ行く。
ビジネスでは、これが自慢にあたります。
相手に「鬱陶しい…」と感じさせること全般がNGなのです。
こんな気持ちにさせてしまったら、相手(お客さま)は引きますからね。
自慢せずに良さを伝える。なかなか難しいですが、ダイソンのCMなんかを見てると上手いなぁと感心します。
それでも自慢したいのなら別に止めはしませんが…まあ、結果は推して知るべしです。
知ったかぶりや嘘を言っていないか
自分を大きく見せたい、凄いと思わせたい、関心を引きたいということですね。
ビジネスでは最近流行りの「煽り系キャッチコピー」なんかが、まさにこれです。
「1ヶ月で〇キロ減量!驚異のダイエット効果にあの有名人も大絶賛!」みたいな。
自分からわざわざハードルを高くして、そのあとすぐに大したことないと思わせるって…正直理解に苦しみます。
期待値を上げておいて失望させれば、当然お客さまは一気に去っていきますし、何より安っぽく見られたら、いい結果に繋がるはすがはありません。
もうこの手のコピーは、消費者にどんどん飽きられていることもわからないんですかね。
イケハヤ氏風に言えば「まだ煽り系で商売してるの?」って感じです。
でも、多分あなたはこういうの嫌いですよね(笑)
説教していないか
これも鬱陶しさ満点ですね。
大抵の場合、相手が求めているのは、共感か若しくは役立つアドバイス(提案)です。
なのに、説教するというのは、自分の価値観こそが正しいと思い込んでいて、それを相手に強要するわけです。
そうはいっても、人はそれぞれ価値観が違うという、超々基本的な事を体で理解していなければ、ついやってしまいがちではあります。
自分の主義を持つことと、押しつけることは違いますけどね。
例えばあなたは、いちいち食材について長ったらし~い説明をしてくる飲食店は好きですか?
美味しければ、それなりにファンもつきますが・・・雰囲気も味のうちですからね。
相手の立場や価値観を尊重する。大切なことです。
媚びていないか
女性に限らず、媚びていたら絶対に人からの信用は得られませんよね。
もしこんな姿を見られてしまったら、直接の相手だけでなく、周囲からの信用すら失います。
ビジネスでよくあるのは、すぐに値引をするパターンです。
「仕事欲しいです!ください!」というスタンスだと、足元を見られていいように利用されるだけですし、何より本当の信頼関係の構築は難しくなります。
でも、これは難しいところですね。多くの場合、別にやりたくてやっているわけではないですし…。
特に社員さんの生活がかかっていたりすると、コトは簡単にいかないことはよくわかります。
一方で、出来れば値引合戦の蚊帳の外にいたい。これも本音ですよね。
脱出方法として最も確実なのは、なんと言っても「付加価値商品を作る」、そしてその商品でもって「新規のお客さまを開拓する」ことです。
簡単に言うな!と思われるかもしれませんが、私の経験からすると、(それなりのスキルや経験があれば)かなりの確率で可能なはずなんです。
もしかしたらそれに気づかずに、とてつもなく勿体ないことになっているかもしれませんよ。
無関心でないか
例えば、一緒にいるのにスマホをいじっている。話をしていても上の空。そもそも表情でバレバレ。こんなケースでしょうか。
ビジネスでは、実はこのケースが一番多いです。
つまり、見込み客に無関心で注意を払っていない、アピール(告知)していないという事です。
売上はどこからやってきますか?
私たち日本人は基本的に真面目なので、目の前の仕事に一所懸命に取り組みます。
それはとても大切なことです。
しかし、今の仕事をキチンとこなすことが、必ずしも売上増加につながるわけではないという事も理解しておく必要があります。
仕事をしている時間というのは、ほぼ確定している売上を回収するための作業時間とも言えます。
稼働時間のほとんどを作業に充てていたのでは、新たな売上を確保することはできませんよね。
簿記がわかる方なら
ほぼ現預金 / ほぼ売掛金
という状態だということがお分かりだと思います。
そして先の問いの答えも、もうお分かりですね。
そうです。売上は未来からやってきます。
あなたのお客さまは、未来で待っています。
でも、こちらからアクションを起こさなければ出会えません。
無関心なままではモテないんです。
ビジネスに必要なのは、主観的視点ではなく客観的視点
こんな当たり前のことを書いても、読まれずにスルーされるのでしょうね。
でも私達は皆、自分のことは意外に見えていないものです。
それはプライベートに限らず、ビジネスでもです。
ですので、もう少しだけお付き合いください。
実は意外なほどやっていない「客観的考察」
たとえば、上述のような5つのケース。
多くの方がそんな事はやっていないと思っています。
でも実際は、これが結構な確率で大丈夫じゃなかったりします(笑)
ポイントは、「こんな事をやっていないか」ではなく、「やっていないかどうかをチェックしているかどうか」です。
違いがよくわかりませんよね。
なので、たとえば私はこんな具合にお聞きしています。
「こんな事、やってませんよね?」
「まさか!やってませんよ(笑)」
「それなら安心ですね。ちなみに、やっていないかのチェックや確認のために、具体的に何をしてますか?」
「・・・・。」
どうでしょう。あなたは即答できましたか?
頭ではわかっていても、自分一人だけの考えや判断をしていないか。
現実世界において、実際の行動を伴っているかどうか。
ここがポイントです。
わずかな違いに見えますが、この小さな事をやっているかいないかで、将来的な結果が大きく変わってきますよ。
「客観的考察」などと小難しく考えず、主語を意識するだけでOK!
ここまでのポイント、つまり注視すべきは
〇 やっていないかどうか、ではなく、
〇 なっていないかどうか、ということですね。
この違いは「主語」にあります。
主語が「私」ではなく、常に「お客さま」や「状態」になるように意識してみてください。
そして「やっていないつもりであっても、なっていないかどうかまでは確認したことがない。」そう思った方は早速、明日にでも行動に移してみてください。
嫌味な感じはしないか・敬遠される要素はないかなど、まずは身近な方に聞いてみましょう。
※ただし、身近な方でも、悪口に聞こえるような事はなかなか本音で言ってくれないものです。是非、キチンとした意見・役に立つ意見を言ってくれる眼力の持ち主を見つけられるまで、大いに粘りましょう(笑)
例えば、中古車でさえ、わずかなキズがあったら買うのを躊躇しますよね。
多少のキズがあっても、走行性能には何の影響もありませんし、そもそも中古なんですから。
それでも、仮に営業マンに「別に気にするほどのモンでもないですよ~」と言われたらカチンときます。
車や物なら、はっきり目で見えるのでわかり易いのですが、言葉や雰囲気には形がないので、お互いハッキリ認識するのは難しいです。
それでも。それでもです。
お客さまは、ハッキリ理解はしていなくても、わかってはいます。
ちゃんと感じているんです。
「なんとなく~」だけで買いませんし、もしNGな事をしていれば、何も言わず静かに去って行きます。二度と来てくれないかもしれません。
「神は細部に宿る(God is in the details)」
この言葉、大切にしたいですね。
まとめ
ネットで何かを探している方の多くが、すぐに効果の出る事を欲しています。
先のようなことは、頭で簡単に理解できる事なので、今やっていることをわざわざ真剣に振り返ったりしないものです。
でも、特に「人に聞く」という事は、とても本質に迫る意見や、信じられないほどいいアイデアに繋がるケースも期待できるんです。
これをやらない手はありませんよね。
目先のノウハウに走るのもいいですが、当たり前のことを淡々と、どこまでも積み上げていく。
やはりこれが王道です(^^♪
追 伸
ちなみに「無関心ではない人」が、具体的にどうしているかと言いますと…
- 目先の売上を一部諦めてでも、未来のお客さまに出会うための時間を削り出している。
- 例えば1か月後、3か月後、1年後。
それぞれのタイミングで、新たなお客さまに出会えるような仕組みを作って動いている。 - 常に効果測定をしながら、より良い集客スタイルを模索し続けている。
(ネットマーケティングでいうA/Bテストのようなもの。) - 売上そのもので増減を見るのではなく、もっと早い段階で「増減兆候」を把握できる基準を見つけている。
(これによって、実際に売上が減り始める前に対処している。)
これが、売上を伸ばしている方に共通している事です。
売上が伸び悩んでいる方は、特に3と4の環境を構築していないケースが多いです。
でも逆に言えば、「どこをどう測ればいいのか」さえ見つけられれば、まだまだ伸ばせる余地があるということでもあります。
そう考えると、楽しみが広がりますね。