まずは単純な例で考える
仮想通貨マンなら誰でも夢見る「爆上げ!」
これが起きた時のことを考えていますか?
何をやろうかな・あれを買おうかな。
当然、夢が膨らんでいるでしょう。
でもここでは別の視点、もっと近くの未来について、ごく簡単な1例をあげましょう。
例えば、税理士どうする?
仮想通貨相場が爆上げしたら。
多分、結構な方が確定申告が必要になりますよね。
あなたは、そうなったらどうしようか、既に手を打っていますか?
相場がそのようになった場合、申告しなければならなくなる人は、あなただけではありません。
そこら中で急増します。
この件、もうすでに「自分で計算できるよ」「申告書も書けるよ」「何も心配してないよ」という方には関係のない話です。
でも、もし税理士に依頼しようと思っているのであれば、そのアクションを起こすのはいつですか?
税理士と仮想通貨マン
まず初めに(炎上覚悟で)申し上げます。
税理士にとって「仮想通貨マンは招かれざる客」です。
もちろん全員ではありません。
避けられるのは、
① 税金の知識がほぼない方
② 申込み時期が遅い方
③ お金を払わない方
大きくこの3つです(この方たち、基本丸投げです 笑)。
税理士には当然キャパがある
個人の確定申告は時期が決まっています。
つまり「集中する」のです。
税理士は、法人クライアントを数多く抱えています。
そして、その法人の経営者、つまり社長さんは、個人申告が必要な方が多いです。
法人はそれぞれ決算期があるので、申告時期は多少バラけますが、社長さん個人の確定申告が集中するわけです。
当然、フリーランスさんだってたくさんいます。
この方達も確定申告ですよね。
つまり、「あとどれだけの余裕枠があるか」ということです。
残念ながら、税金の計算は個々の内容判断が必要です。
現段階ではまだ、「データを流し込んでパパッと終わり」とはいきません。
必然的に受けられる件数・枠には限りがあるわけです。
先ほどの「① 税金の知識がほぼない方」
普通に考えて、申告期限が迫っている中で、懇切丁寧に説明をしている時間が取りにくいことはおわかりですね。
「② 申込み時期が遅い方」と「③ お金を払わない方」
特徴として、「相手の都合を考えない(考えられない)」があります。
自分中心で考えている方の仕事を受けたくないのは、フツーに人情ですよね。
期限までの時間がないから・お金を払わないからというのが、メインの理由ではありません。
自己中心的だからです。
当然、申込みが遅い人は、その後のレスポンスも遅いです。
お金を払いたがらない人は、意味不明なクレームも多いです。
自己中心的で実入りも少ない。
あなたなら「やりたい仕事」でしょうか。
仮想通貨爆上げ ⇒ 売り手(税理士)市場
爆上げとなれば、多分こうなるんじゃないでしょうか?
そして
「面倒臭そうな人からの仕事は受けない」
「受ける仕事は選ぶ」
でしょうね。
もしこういう仕事を平気で受けるのなら、「収入は自分・作業と応対はスタッフにやらせればいいや」な人でしょうから、担当させられる事務員さんがかわいそうです…。
もちろん処理能力がとても高い税理士もいます。
ただ、それでも限界があることに変わりはありません。
結局、キャパに余裕が無い場合に、昔からのクライアントと新規のクライアント、どちらを大切にするかという話です。
「税理士難民」、出そうな気がしませんか?
(参考)質問のキレ
もし、限られた枠に入り込みたいと思った場合には、質問の仕方を意識してみて下さい。
「プロはどこを見ているか?」
多くの場合、プロとの会話の入り口は、質問になります。
そして、その道のプロ達は「質問のキレ」を見ています。
たった一言で「その人の力量と将来性が見える」からです。
つまり、その部分でキラメキを見せつけられれば、枠が一杯一杯でも「お引き受けします!」となるはずです。
是非、「キレのある質問とは、どういうものか」を研究してみてください。
図にしてみる
① 自分のこと(保有銘柄の相場価格)しか見ていない。
② 相手(税理士)が普段、何を思っているかを考えた事はない。
③ 相場が上がった時、相手(税理士)がどう考えるかを想像したことがない。
④ この先、自分がどういう行動を取れば、事が有利に進むかを考えたことがない。
もし、仮にこうだとすれば、その視野は下図のようになります。
自分と相手しかいない、ごく小さな世界に限定しても、見えているのは「1マス分だけ」ということです。
経営者の視点
さて。仮想通貨マンの中には、当然、経営者の方もいます。
(資金も潤沢ですっ! 笑)
その方たちは、どうでしょうか。
ポイントは
〇「相手」だけでなく、「第三者(世の中)」も見ている
〇「未来のその先」まで見ている
というところです。
「A ⇒ Bになるとする。ならば当然Cの結果になる。」
そんな事を「常に」考えて行動しています。図にすれば、こんな感じです。
つまり「9マス分の世界」です。
先程の「1マス」と比べて、普通に9倍の視野を持っていることがお分かりだと思います。
また、経営者は世の中を「ベクトル」で見ています。
仮想通貨マン風に言えば、「イナゴや養分達は、この後どんな行動をとるか」を予想して先回りしているのです。
これは、漁師が魚の群れの通り道に網を張るのと同じです。
(船で網を引っ張りながら魚の群れを追いかけたって、魚は獲れませんよね。)
経営者が凄いとも言えるのですが、当サイトでは、お金を上手に扱うことを目的としていますので、経営者視点を基準にしています。
なので、もしそんな視野を持ちたいと思っていただいたなら、やはり「たとえ小さくてもビジネスを経験してみる。手段として利用する。そして経営者視点をゲットする。」ことを是非オススメします!(←結局、コレが言いたかった! 笑)
まとめ
ごく近い時間軸の、たった1例だけを挙げましたが、これは他の全てのことについても同様に考えるべきことです。
記事のタイトルに「視野と行動力」とか書いておいて、行動力には何も触れずにここまできましたが、でも、行動とは、見えてさえいれば(自動的に)「何とかしよう」と動いてしまうもの・経験を重ねていくものとも言えます。
人間は、見えないものには対処できませんし、知らないことは質問すらできません。
視野の広さ ⇒ 連想 ⇒ 行動は、一連の流れとして繋がっていて、その行動の先には「結果」があります。
(そしてこれらは、そんなに簡単に・短期間で身につくものでもありませんよね。)
車の運転なら、
〇車の直前だけしか見えておらず、ギンギンになって運転している人
〇全方位に注意を払い、5つ先の信号まで見ながら運転している人
どちらが事故に遭う確率が高いでしょうか?という話です。
仮に仮想通貨で儲かったとしても、8割以上の方が「あ~あ…。」という結果になるんだろうなと私が予想するのは、ここに根拠があります。
ちなみに「安い税理士を探したい!」という場合は、コチラの記事もご覧ください ↓ こんにちは、守之助です。 今回は業界に精通している私が、格安税理士について本音で解説します。 (※「格安税理士」とは、月額顧問料が1万円前後の税理士のことです。) 早速ですが、実は多くの方がこんな風に ... 続きを見る
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